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森下一乘のブログです


by kazunori_lifework
 休みの日に東急文化村でピカソ、クレー、ミロの展覧会を見た後映画の看板が目に入った。ボルテンさんが犬をだっこしている写真である。興味を感じて入場した。

 ボルテンさんはノルウエーの鉄道機関車の運転手である。67歳が定年できっちり勤めた運転手を卒業するが退職当日に初めて遅刻をしてしまう。それからいろんな事件に遭遇するのであるが何か気が抜けてしまっている。定年でタガが外れたようだ。

 見た後で気がついたがオスカー賞の「おくりひと」の対抗馬であったという。ノルウェーの映画の名作として推薦されていたらしい。

 しんみりした映画で派手な立ち回りもなく、ただ年取った運転手のさみしい気持ちがにじみ出ている。日本で見た「鉄道や(ポッポ屋 高倉健主役)」を思い出した。あれも人生を鉄道にささげた人が主役だ。
 一生を仕事に打ち込んだ人は素晴らしい。見ていて感激する。

 最後もらった犬を連れて昔馴染みのホテルの女性のところを訪ねて行くところで幕が下りる。何か新しい生活をその女性としていくのではないかと想像させるシーンである。

 何もない雪景色の中を列車が黙々と走る。ボルテンさんはいつも葉巻をくわえて離さない。(禁煙の時代にパイプをくわえっぱなしというのも現代的ではない。)

 「送りひと」が良く外国人にわかったなという点を以前指摘したが、このノルウェー映画を見て主人公の哀歓がよくわかった。つまり外国人である私(日本人)も十分理解できたのである。文化はよそ者にはわからないと考えてはいけない。カルチャーはお互いに理解できるものなのである。このことがわかると世界は広がるのであろう。

 定年間じかの方はこの映画を見ることをお勧めしたい。一人になること、習慣が途切れることがどんなものか想像がつくのであろう。

# by kazunori_lifework | 2009-03-10 11:14 | 趣味
 音楽会に行くことはあるが、ジャズクラブのようなところで音楽を聴くのは珍しい。先日休みのときにある地下にあるライブハウスに行ってジャズを聴いた。やはり飲んで聞くと音楽が気持ちよく入ってくる。

 ライブハウスというのは日によって演奏が決まっており入場料が決まっている場合が多い。その日は土曜日なので35席ぐらいあったがほぼ満員で、日本人とブラジル人の歌とサックスの演奏であった。

 ブラジルの人は日本語がうまかった。サックスが上手である。サンバのリズムはジャズなのか、ボサノバなのか判らないがたまに知った曲もあった。

 その後次の演奏会の案内をもらったのでまたききに行ったが飲み代と入場料でクラシックの入場券ほどになる。生の演奏はやはりCDを聞くより楽しい。

 聞いているうちに自分で演奏したら気持ちがよいのだがと思ったことである。近い方で楽器の演奏を練習している方がいる。趣味を持っているということはそれが何であっても素晴らしい。

# by kazunori_lifework | 2009-03-05 15:13
 自分史である[私の旅心]を私費で発行して3カ月になる。500部を頼んだのだが、
そんなに配布する先がないのではないかと心配した。しかしこれは杞憂にすぎず、1月末には在庫がなくなってしまった。
 
 弁解ではないがだれでもよくて配ったわけではない。お付き合いがあり私と何らかの付き合いがあって、かつ関心を持って読んでくれる方が対象であった。そこで私の人間関係のある方は500人はいたということがいえよう。自分で考えていた以上にお付き合いが広かったという事もいえよう。うれしいことである。

 そこでこれからのことも考えて増刷することにした。印刷会社に相談すると表紙がカラーなので高い。もし表紙の在庫がある範囲内であれば安くできますよという。これはうれしかった。印刷会社は独自の判断で増刷があることを予感していてくれた。この会社は「伊藤鵬文堂」(03-3292-1328)である。伊藤社長とは気が合い20年ぐらいの付き合いになる。持つべきはよき友である。

 もし皆様が自分史を出そうと考えたら「伊藤氏」に頼むとよい。市価の半分でやってくれるであろう。
増刷は立派に出来上がった。配布の基準は変えないで行こう。人間関係を濃くする目的で読んでいただこう。

 ぜひ読みたいと思われる方は申し込み可である。部数があればお届けする。今は便利でメール便というのが80円で届けてくれる。郵送料は不要である。

 40%ぐらいの方から、電話、手紙、メール、本、メモ、直接のお話でご意見、感想をいただいた。55年前の中学の親友から山の本(自分で描いたもの)を送ってきた。うれしくなって私は愛知県まで会いに行った。
我ながら行動的だと思う。誰が50年前の友に会いに行けるであろうか。思ってもなかなか動けない。

 人生を感じさせてくれたのもこの本のおかげである。読んでいただいた方に感謝している。

# by kazunori_lifework | 2009-02-25 15:31 | 趣味
 アkデミ―賞は遠い話と思っていたが、本日「おくりびと」が外国人映画賞を受賞した。
映画を見た方はわかるが日本人でもあまり経験しないテーマを映画化しており、見た後感銘を受けたが営業的にヒットするとは考えなかった。

 しかし実際は30億円売り上げるヒットになり、外人が投票するアカデミー賞で受賞することになった。素晴らしいことだと思う。外人がこのこまやかな感性をよく理解して評価したものだと思う。文化は国を超えてお互いに理解しあえるものと確認できたことはうれしい出来事とである。

 話は納棺士の話で日本人にも親しみがない。しかしこの映画は観終わって深い感銘を受けることは確かである。私は一度見てよかったので妻を誘い2度見た。そして会う人によかったという話をしたのである。

 外国人は自分の文化で他の文化を判断するのではないかと思っていた。しかしそうでもない。その証拠に能、歌舞伎、お茶の湯、等等、外国人が感銘してくれる芸術は沢山ある。日本人もオペラ、ミュージカル、絵画とう外国の文化に感銘を受けてきた。

 クロスカルチャーということを感じる出来事である。平和はお互いに理解し合うところからできてくる。アラブとキリスト教もどこかで理解しあえるはずと思うのである。衝突ばかりしているのは人間の「我」であろう。

 まだ見ていない方は見られることをお勧めしたい。「おくりひと」と「つみきのいえ」である。後者は短編アニメーション賞を受賞した。これは見ていないのでどこかで見たい映画である。

 私は映画が好きであるが、非日常的なところが良い。良い映画を見ると心が洗われるように思うのである。
本日は受賞に対してサッカーが勝ったようにうれしいのである。

# by kazunori_lifework | 2009-02-23 16:41 | 趣味
 人は誰でもクラス会があると思う。若いころはその必要性はあまり感じなくて、参加もしないケースが考えられます。しかし企業を卒業するぐらいの年代になるとクラス会への参加者が増加する傾向にある。

 私のケースでは、中学、高校、大学、のクラス会があり、ゼミの先生の会があります。出来るだけ参加するので60%ぐらい出ているのではないかと思う。

 かつ参加しだすと昔の相手にそれ以降の話とか、付き合いの重なりがありより親しくなる面もある。
情報もいろいろ入るし、聞いておいてよかったと思うことも多々あります。

 不思議なのは昔記憶した人物像とあまり皆さんが変わっていないことです。人の加齢は性格を変えないのかもしれません。もう何回開けるか判らないのでまたやりましょうという方が多く、楽しみでもあります。

 大学のクラス会で毎年旅行に行くのが楽しみです。人生を楽しむ会がクラス会ということも言えます。

# by kazunori_lifework | 2009-02-21 16:29