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森下一乘のブログです


by kazunori_lifework

中学生時代の親友に50年ぶりに会った。(1月28日)

 きわめて個人的な話であるが私は愛知県の豊橋市において少年時代を過ごした。何人かの友人がいるが中でも親しいS氏のことが記憶の中に沈んでいた。
 自叙伝である「私の旅心」を手紙を添えて12月に送ったのである。そうしたらS氏からも自分で書いた山の絵を掲載した画集を送ってくれた。

 50年の間、年賀状はやり取りしていたので愛知県でお医者さんをしており、手広く胃腸科、外科の病院を経営していることは知っていた。絵を見ていて彼が山が好きだったことを思い出した。そうしたらなんか、このまま会うこともなく時が過ぎてしまうのも、もったいない感じがして思い切って電話してみた。
 このときに彼が「フーン。昔のことだね。元気かい」ぐらいの感じで有ったら「元気ですか」で話は終わったかもしれない。

 これが人生の機微だと思うのだが、S氏は「懐かしい、会いたいね」と言ってくれた。当然私も 50年の空白を埋めてみたい気持ちになり、会いに行く約束をしたのである。そっけない彼が感じられたら行くよとは言わなかったであろう。 

 ウェブで調べて訪ねていったら大歓迎で、近所の立派な料理屋で歓待してもらい本当にうれしい時を過ごすことができた。そして1月のお休みを利用して夫妻で三河湾の海が見える場所に泊まりに行くことになった。なんと素晴らしいときであったか。

 人生はつらいこともあるが、このように懐かしい、楽しいときもあるのだと深く心に感じたことである。親友とは何年会わなくてもすぐに溶け込み性格は昔のままで有ることがうれしかった。
 当時尊敬していたところがまた立派に育っているのである。お医者さんという職業も人を育てたのかもしれない。尊敬する友人を目の前にしてとても嬉しかったったのである。

 また感心したのだが、S氏は2年前から特別養護老人ホーム(100床ぐらい)を経営しておりその運営方針が人にやさしく立派なのに感心した。自分も入りたいぐらいなのである。
 玄関には入居者の作成した陶器を飾り、裏庭には菩薩様と愚痴聞き地蔵がある。

 介護保険が良い制度であることを感じた次第である。
S氏が地元に根をおろして素晴らしい仕事をしていることがよくわかったのである。

 いろいろ書いたが年賀状も人の関係をつなぐ利点があるのだ。50年にわたって友情は維持されるものだというお話である。私とS氏だけが感激していても不足なのでブログの読者に聞いてほしいのである。

 S氏とはこれを機会にいつか旅行に一緒に行こうよと話している。

by kazunori_lifework | 2009-01-28 09:53